琉球華僑総会は1971年3月21日に設立され、今年で38年目を迎えました。我々の華僑総会は、沖縄における台湾人同士の連帯を促進するためだけでなく、地元の沖縄の方々と、より強い信頼関係を築き上げることを目的に設立されました。
我々の総会は、設立直後に起こった沖縄の日本復帰と日華断交という2重に混乱した苦難の時代を共に乗り越えてきました。また、台湾では1980年代に民主化が実現し、その立役者となった李登輝元総統には昨年初めてご来沖を賜りました。現在、台湾から沖縄へ移り住む華僑自体はかつてのように多くはありませんが、沖縄で生まれ育った台湾華僑の3世が社会人の中堅として各分野で活躍し、4世や5世といった若い世代があらわれつつあります。こうした若い世代のなかには、台湾・沖縄にとどまらず、活躍の場を世界へ求めて大きく羽ばたいていくものが年々増加しつつあります。
我々華僑は、台湾と沖縄だけでなく、刻々と変わり続ける世界のなかで常に努力を続けてきた歴史があります。私は、沖縄社会において幾多の困難を乗り越えてきた父母の世代を見て育ちました。また、私自身は学生時代から30年以上、会の活動に継続して関わり続け、会務については誰よりも知り尽くしていると自負しております。近年、グローバル化がすすみ、沖縄社会自体が大きな変化の波にさらされている今日において、激しい時代の変化の中を生き抜いてきた父母の世代の智慧と、我々の世代が長年培ってきた沖縄から台湾、そして、世界へと広がる人のつながりは、これからの沖縄社会の全体の発展にもつながることが認識されるようになってきております。我々華僑が結束を深めることは決して我々自身のためだけでなく、これからの沖縄の発展につながる貴重な財産であり、さらには、「台湾人である」という目に見えない財産を次世代へと継承していくことこそが現在の琉球華僑総会に課せられた最大の課題であると認識しております。
こうした沖縄社会の変化や新しい状況に応じて、華僑の、華僑による、華僑のための琉球華僑総会のあり方を定め、華僑の団結を深めて体制を整えていくことは現在の会長である私の天命であると深く心に刻み、太陽のような熱い情熱をもって沖縄で暮らす華僑を包み込み、華僑のためにこれまでと変わらずに尽力し続ける所存であります。
私は琉球華僑総会の会長として、会のさらなる発展のために以下の3つの目標を掲げ、理監事一同、その達成のために粉骨砕身の努力をすることを会員の皆さまにお約束します。
1.会員同士の親睦と結束の強化
2.3世・4世へのアイデンティティの継承を中心とした次世代の育成
3.台湾と沖縄の緊密な関係の強化
会 長 林 国源 敬上
